InnovMetricがPolyWorks® 2024をリリース

InnovMetricがPolyWorks® 2024をリリース

 

製造企業における3D計測データの全社的な利用拡大を 
 運用コストの削減を通して支援

5/15/24

あらゆる規模の製造企業における3D計測プロセスのデジタルトランスフォーメーションを支援する独立系ソフトウェア開発企業InnovMetric社は、PolyWorks 2024のリリースを発表いたします。この企業向けソリューションは、ユニバーサル3D計測プラットフォームを導入し、3D計測データをエンジニアリングチームと製造チームにリアルタイムで提供できる環境を整備するものです。これによりデジタルスレッドが実現し、3D計測データの利用拡大にかかるコストを削減します。また、PolyWorksのデジタルエコシステムを導入されたお客様は、製品や製造プロセスの設計、開発、検証を迅速化できるだけでなく、部品と組み立て製品の品質を管理し、製造上の問題が発生した場合にもスピーディに解決できるようになります。

PolyWorksの最新リリースでは、3D計測ソフトウェアの習得・大規模な点群データファイルの管理・他社のレポート作成/分析ソリューションで3D計測データの活用にかかるコストを大幅に削減できます: 

  • PolyWorks ユニバーサル3D計測プラットフォームのユーザーインターフェースを改良し、検査タスクの実行やさまざまなツールを、直感的に操作できるようになりました。頻繁に使用するツールに、直接的にアクセスすることで、選択したオブジェクトに最適なツールをスピーディに見つけられます。PolyWorks 2024では、新規ユーザーが基本的なワークフローをより簡単に習得できるだけでなく、既存ユーザーもより多くのツールを活用して、スキルを強化することができます。 
  • PolyWorks 2024では、クラウドストレージの採用により、膨大な量の3D計測データを効率的に管理することが可能になりました。クラウドストレージは費用対効果が高く、ストレージ容量の即座増加や、複数データセンター間でのデータファイルの複製などのメリットをもたらします。 
  • 業界標準のレポート作成/分析ソリューションであるMicrosoft社のExcelおよびPower BIとPolyWorksのデータ管理システムを相互接続するプラグインの提供を開始します。製造企業は、このプラグインを使用すれば、スマート3D検査データをお使いのレポート作成ツールに、シンプルな手順でスピーディに取り込むことができます。他社のソリューションを使用するために、多大なコストをかけて社内のエキスパートを育成する必要はありません。   
     

InnovMetric社代表取締役社長のマーク・スーシは次のように述べています。「お客様の要求事項によっては、当社で独自のソリューションを開発するのか、それとも他社の既存のソリューションを活用するのかという選択を迫られることがあります。そのようなケースでは、新しいソリューションを開発して知的財産権を保有したくなるものです。しかし、新しいソリューションを導入するとなれば、エンドユーザー側の受け入れ準備が整っていないため、運用コストやメンテナンスコストが増加する可能性もあります」。

そしてこう付け加えます。 「当社の戦略上、顧客の運用コストを削減することが特に重要ですので、大抵は当社のデジタルエコシステムを既存のツールに相互接続する方法を選択します。 この方法ですと、当社のソリューションを簡単に導入できますし、お客様が使い慣れたツールを最大限に活用できます。私たちは、効率的かつ費用対効果が高い方法で、大量の3D計測データを製造プロセスの中心に据えたオープンなデジタルエコシステムを提供できることを誇りに思っています」

ユニバーサルプラットフォームの機能強化 

PolyWorks|Inspector™ソリューションを使用すると、製造プロセスの各段階で3D寸法を計測、管理、分析することによりリードタイムを短縮できます。2024バージョンでは、ユーザーインターフェースの改良により大幅な効率化を実現しました: 

  • 新しいリボンメニューと、より合理的なワークフローのために改良されたウィジェット構成により、直感的な操作で検査タスクを実行し、さまざまなツールにアクセスできます 
  • 頻繁に使用するツールへのより直接的なアクセスで、マウスの移動量やクリック数を削減できます 
  • 新たなコンテキストタブと単純化された右クリックメニューにより、選択したオブジェクトに対応するツールにスピーディにアクセスできます  

PolyWorks|Inspector 2024では、新たに以下のツールとワークフローを利用できます:

  • データムリファレンスフレーム内のサーフェスデータムフィーチャー 
  • 複数回の位置合わせでサーフェスの偏差を分析し、複数の座標系で寸法管理項目を検査するコンテキストコントロールビュー 
  • CADデータを使用しないCNC三次元測定機による検査ワークフロー 

3D計測プランにおける特性の補足情報 

PolyWorks|PMI+Loop™ モデルベース定義ソリューションを使用すると、設計チームと製造チームが定義したすべての寸法管理項目をネイティブCADプラットフォーム内で管理できます。2024バージョンでは、重要度分類、品質計画要件、リビジョン番号などの特殊な補足情報を特性に追加できるようになりました。CADプラットフォームで定義した特性の補足情報は、PolyWorks|Inspectorなどの後工程アプリケーションで利用できます。 

クラウドストレージの広範なメリットとセキュリティポリシーの向上 

PolyWorks|DataLoop™データ管理ソリューションを使用して3D計測データをセントラルサーバーに保存すると、3D計測情報を取り込むユーザーや、アクセスして読み書きするユーザーを相互にデジタル接続できます。2024バージョンでは、クラウドストレージの広範なメリットを活用して、次のことが可能になりました: 

  • ストレージニーズに即時に対応できる拡張性の高いインフラの構築 
  • 複数のデータセンター間でのデータファイルの自動複製 
  • 費用対効果の高いストレージソリューションの導入 

データに対するアクセス/操作の許可はセキュリティポリシーで管理します。2024バージョンのPolyWorks|DataLoopでは、次のことが可能になりました: 

  • それぞれの部門、事業分野、外部サプライヤーに個別のストレージスペースを割り当て、適切なデータアクセスポリシーを適用 
  • 既存のポリシーを基に新しいポリシーを作成し、特定の権限を追加することでセキュリティポリシーを効率的に定義 

3D計測データベースのWebベース表示機能の拡張  

PolyWorks|DataLoopのWebインタフェースを使用すると、標準的なWebブラウザから、数多くの標準的あるいは専用ウィジェットを通して3D計測結果を確認できます。2024バージョンでは、次のことが可能になりました: 

  • 1つ以上のピースの3D計測結果を横に並べて表示 
  • ダッシュボードでウィジェットを無制限に作成 
  • Excelの幅広い計算機能およびグラフ作成機能を利用 

業界標準のレポート作成/分析ソリューションとのデジタル相互接続 

PolyWorks|ReportLoop™は、検査データをMicrosoft Excelに取り込み、レポート作成や高度な分析を行うための相互運用ソリューションです。2024バージョンでは、PolyWorks|DataLoopサーバーとExcelの相互接続が可能になりました。これにより、検索エンジンでスピーディにデータソースを特定し、ユーザーフレンドリーなツールを使用してスマート3D検査データをスプレッドシートに取り込むことができます。Excelスプレッドシートのセルは、数式によってデータと動的にリンクされた状態が維持されます。 

また、2024バージョンからは、PolyWorks|ReportLoopがPower BIソリューションに対応しました。PolyWorksのPower BIコネクターを使用することで、データをPolyWorks|DataLoopサーバーから取得し、クエリエディタで処理してから、Power BIの強力な可視化ツールで表示できます。 

PolyWorks Japan 

PolyWorks Japanは、あらゆる規模の製造企業の3D計測プロセスのデジタルトランスフォーメーションと3D計測データの価値の最大活用を支援しています。PolyWorks Japanは東京を拠点とし、PolyWorks® スマート3D計測ソフトウェアソリューションおよびテクニカルサポート、トレーニング、計測プロセス関連のコンサルティング、ソフトウェアのカスタマイズといった技術サービスを日本国内の製造企業各社に向けて提供しています。 

PolyWorks JapanはInnovMetricのグループ企業です。InnovMetricはカナダに本社を置き、550名超の社員が企業の製造プロセスの核となる3D計測データソリューションを提供する多国籍企業です。