MetalMan社、PolyWorks|Inspector™を活用して検査時間短縮とプロセス効率向上を達成 


自動車、製造・建設用重機、オフロード車両、白物家電といった各種産業向けの高需要・ハイエンドな製造コンポーネントの一部は、インドのマハラシュトラ州にある工業都市、アウランガバードで製造されています。

 

 

MetalMan Auto (P) Ltd.社は、そのアウランガバードで最も高い評価を受ける製造企業の1つです。同社で取締役を務めるNishant Jairath氏は明確なビジョンを携え、COO(最高執行責任者)のShrikant Mundada氏とともに、20年以上にわたり同社を精力的に統率してきました。アウランガバードにある主力工場は、工場長兼シニアジェネラルマネージャーであるAnilkumar Dahale氏のリーダーシップのもとに稼働しています。 

 

MetalMan社は、主要な自動車関連OEM各社向けの板金部品、管状の製造アセンブリ、サブアセンブリの製造に取り組んでいます。同社では、ニッケルクロム(ni-cr)メッキ、CED(電着)塗装、エポキシ粉体塗装、リン酸塩処理といった自社の表面処理設備や、特化したCAD CAM、計測環境などの万全なインフラを活用しています。 

 

課題  

2017年、MetalMan社は検査プロセス高速化の必要性を感じました。同社では当時、複数のプロジェクトを取り扱っており、公差と精度を維持しながら各プロジェクトにかかる所要時間を短縮する必要がありました。 

品質保証担当マネージャーのMakarand Nikhade氏は次のように話しています。「私達はさまざまな業界の世界的OEM各社に部品を供給しています。日々、特に納期とアウトプットに関してお客様の期待の変化を目の当たりにしています。高まる要望に応えるために、私達は検査時間を短縮し、アウトプットを向上させる、柔軟性のあるソフトウェアを求めていました」 

MetalMan社では、PolyWorks|Inspectorを採用するまで、時間がかかり、オペレーターを疲労させる従来型の検査ソリューションを使用していました。このようなソリューションはシステムが複雑なため、熟練の計測担当者が必要でした。   

以前、当社のオペレーターはたった1つのフレームの計測とレポート作成に6~7時間かかっていました。またこれはオペレーターにとって時間がかかるだけでなく、難しい作業でもありました。当社は複数の工場と測定機を所有しているため、検査業務を効率化するのは大きな課題でした」とNikhade氏は語っています。 

最大の課題は、経験値の異なるオペレーターでも、スピーディかつ簡単にセットアップし使用できるソフトウェアを見つけ出すことでした。 

解決策 

当社では2017年に、Bajaj Auto社(インドの自動車関連OEM)からの勧めでPolyWorks|Inspectorの最初のライセンスを購入しました。Bajaj Auto社ではすでにPolyWorks|Inspectorを使用していたのです」とNikhade氏は語ります。  

MetalMan社は品質とスピードに関して妥協しません。そのため、製造現場にはあらゆる最新の製造機械やソリューションを備えています。「当社は先進技術への投資を積極的に行います。ですから、PolyWorks|Inspectorは私達の部門に完璧にマッチするソフトウェアでした。オペレーター達もソフトウェアの機能性を見て喜んでいました」とNikhade氏は話します。  

品質保証担当エンジニア兼オペレーターのKiran Pimple氏も同意します。デモンストレーションでは、このソフトウェアが私達の検査プロセスにもたらす効果を理解できました。このソフトウェアは非常に直感的に操作できます。ソフトウェア設計も非常にレベルが高く、短時間で新しいプロジェクトを作成できています」 
 

メリット  

Nikhade氏は次のように語っています。「私達にとって重要だったのは、フレーム/パーツ計測のための精度を達成することでした。量も重要ですが、私達が優先するのは品質です。このプロセスはスピーディでありながら簡単に実行できる必要がありました

MetalMan社はこれまで6ライセンスを購入し、自社のすべての工場で、6年以上にわたりPolyWorks|Inspectorを使用しています。そのメリットについて、Kiran氏は次のように語っています。「当社にはさまざまな種類の三次元測定機があり、以前使用していたソフトウェアでは、すべての検査レポートを合理化するのは困難でした。PolyWorks®はあらゆる三次元測定機やその他の測定機に対応しているため、検査レポートを簡単に統合できるようになりました」 

成型加工の段階でPolyWorks|Inspectorを使用しているため、今では部品をプローブやスキャンで測定してレポートを作成する際に、顧客に対して非常にスピーディに対応できるようになりました。PolyWorks|Inspectorを使用すると、部品の分析とレポート作成にかかる時間はわずか45分ほどですが、もしPolyWorks|Inspectorがなかったら、6~7時間はかかるでしょうとNikhade氏は説明します。 

ソフトウェアの使用に必要なスキルについても、品質マネージャーは次のように述べています。「近頃では、経験豊富な計測担当者を見つけるのは非常に困難です。このソフトウェアはとても使いやすいので、エンジニアリングに関する基礎知識があれば、経験のない新人オペレーターでも数日でトレーニングでき、この課題の克服にも大いに役立っています。そして何よりも、計測担当者やエンジニアが製品寸法の正確さに、より自信を持てるようになりました」 

MetalMan社の顧客には、ヒーロー・モトコープ、TVS、マヒンドラ、ホンダ、ハーレーダビッドソン、アショック・レイランド、BMW、フォルクスワーゲン、住友理工、JCB、CNH、ソナリカなど業界トップ各社が名を連ねています。

MetalMan社はEV業界にも進出しており、主な顧客にはAther Energy、Simple Energyに加え、台湾のGogoroなどがあります。最新技術を使いこなす熟練エンジニア1000名超を擁し、困難を伴うプロジェクトにも容易に対応できる能力を備えています。 

2017年にPolyWorks|Inspectorの使用を開始して以来、検査時間が大幅に短縮され、その結果として全体的な生産性の向上と計測オペレーションの合理化を達成しました。また、不合格部品はほとんどなくなりました。このソフトウェアは非常に使いやすいため、新しいエンジニアの採用とトレーニングに関しても問題ありません。購入後のサポート体制も万全です。検査プロセスの改善を目指すすべての人に、PolyWorks®ソフトウェアをお勧めします」とNikhade氏は語っています。